舞台美術を軸としたクリエーター達による創出。
「いす」わる場所を提示された空間の中、
そこに置かれたパフォーマーの身体。
その中で始まる、出会いの連鎖。

街に流れ始めたクリスマスの柔らかな空気をまといながら、
ポップに、けれどシュールに、関係性と存在を綴っていくパフォーマンスタイム。

身体・言語と共にその場に立ち上がる
不可思議な時・空間をお楽しみください。

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天使が通り過ぎた一日。
今日はそんな一日の締めくくりとして夜を迎えようとしている。

天国のような、という形容する言葉がある。
それは、夢見心地などと同じ意味合いなんだろうけど、僕には不思議でならない。
天国とは一体どんな場所なのだろう?

僕の頭の中にあるのは、アニメや映画、小説、
数々の物語の中で綴られてきた描写の集合体でしかない。
それは、天国のような天国。
いわゆるありきたりな天国。
ありきたりって言っても、誰も正解なんて分からないんだけど。
いや、正解を知っている人はいるのかもしれない。
だけど、それを正解だと認められる人はいない。
だから、このメッセージはどこまで行っても、
天国のような天国という枠から出られないんだと思う。

いつか自分が召される時に分かるのかな?なんて頭に思い浮かべてみると、
何だか言葉が陳腐だ。
自分は宗教論者ではないし、かと言って神様を全く信じていない訳でもない。
神頼みはするし、お祭りも大好きだ。
いつか死ぬ時に出会うのかもしれない。天国に。
そんな訳で、今語れるのは、天国のような天国の話。
天使なんかがいるのかもしれない。
まぁ、それは勝手に決めたイメージの世界。
それは日常の中のスパイス程度には刺激的かもしれないし、
何事もせず過ごしてしまった休日の怠惰さのような
ぬるい時間を刻むだけかもしれない。


ただ、あなたと一緒に刻むこの世界に
少しの温かさと気だるさを添えられれば良いなと思う。

天国のような天国。
Heavenly Heaven。